意識と無意識 ＜349／365＞

※この日記は1年365日間、連続更新に挑戦中です。＜継続＞を誓って、今日で349日目。

料理はもはや瞑想だ。静やかなる心。そして頭が空っぽになる時、身体だけが絶好のタイミングで成すことを成す。

今夜は至高の酢豚です。
大皿にドーンと作ってしまおう。
彩り美しく。今夜も命を頂きわたしたちは生きるのだ。奇跡のようなこの日々を。

わたしはこんなふうに、手放しで生きることを歓び、味わい、今日もゴキゲンなのだけど、全く同じ現実の中で、限りない苦しみを体験できることも知っている。
際限ないほどの闇…自分自身を弱者として扱い、独裁的にキリキリと痛めつけていく。あの暗闇のことはよく知っている。

全く同じ条件で、同じ世界の同じ時間を生きたとしても、自らの立ち位置によって世界は自在に七変化する。「今」という一瞬の中には、いつも無数の選択肢がある。お好みのまま天国にも地獄にも行けちゃう。その幅広さを『自由』と呼ぶのだろう。

それでも闇の中、精一杯の苦しみを体験している最中、その『自由』は見えなかった。暗闇の中ではいつも自分が今やっていることが唯一の選択で、正しき事実だと思っていたのだけど、その縛りは一度解除されてしまうと後戻りができないくらいに解放されてしまう。

自分が今、何をやっているかわかっていることが『自由』への扉なのだと思う。
意識と無意識。意識はつねに内へ向かい、無意識は外へと向かうもの。

『自由』が見えなかった頃、自分が何をしていたのか、自分という存在を、命をどんなふうに扱っていたのか、今のわたしは、分かりすぎるくらいにわかるのだよ。だから、もうそこには戻れないの。
それだけのちがいなのだけど、とても大きなちがいだと思った。

意識と無意識。
二極化はその延長なのかも知れないね。

ユリ：yurixlovemax@gmail.com