この世界に溶ける <345/365>
※この日記は1年365日間、連続更新に挑戦中です。<継続>を誓って、今日で345日目。
わたしね、何十年振りかでスニーカーを履くようになったのだよ。息子に紐を通してもらってね。初日の今日はなんだか慣れないけれど、駿足気分で、もう、駅の階段だってかけ降りちゃうの。ああ、楽しいのぉ~(老人か、笑)
着るものとか、習慣、何気ない瞬間のリアクションなんかも。自分にとってしっくりくるものが、このところ刻々と変わっていく。今この瞬間「自分自身」と呼んでいる愛しき存在は、めくるめく変化を続けているのだ。川の流れのようにさらさらと、潔く。掴まえたくても「これだ!」と思った時に、それはもう過去になっている。スイートメモリーズ。
わたしたちは毎瞬、死んで、毎瞬生まれているのかも知れない。「自分自身」という名の殻は、それを理解し、慈しむほどにするすると脱げ去ってしまうもの。
マトリョーシカのようにね。
コンパクトに濃縮された、ただの「存在」になっていく感覚。どんどん軽く、だけどすべてのパワーが一点に集まったみたいにパワフルなの!
わたしたちの原始脳は変化を嫌う。
恒常的バイアスとかいうやつだけど、現代ではそれが過剰になりがちで、実は変化しないこと…「自分はこういう人間です」というアイデンティティの維持のために膨大なエネルギーを費やしている。
もうそれ、解放しちゃってよいなぁ。
この世界と、この世界を営むすべてが大好きでたまらない気持ちが溢れて、決壊するとそのドアが開く。
わたしよ、どこまでも行け。消えてなくなってもいい。この世界に溶けよ。
ユリ:yurixlovemax@gmail.com