「生まれつき」を想い出す ＜316／365＞

※この日記は1年365日間、連続更新に挑戦中です。＜継続＞を誓って、今日で316日目。

しあわせだ…
大好きな人たちがみんな元気で生きていて、自分自身もその「大好きな人たち」の中にちゃんと含まれていて。
今日も風が心地よく、わたしは安らかな気持ちで「大好きな人たち」の無事としあわせを願っている。

しあわせすぎて切ないと思うのは、「今」がうたかたであることを知っているから。
世界も人も刻々と変化するし、誰もかれもが老い病み死んでいく運命から逃れることはできない。

生きるとはそういうことだ。
時は流れ、大切なものがサラサラと砂のように指の間から零れ続けていく。誰にも止められず、戻れない。今のしあわせは今限定。掴まえることはできない。

だから文章を書きたいのかも知れない。
わたしは写真や動画にはぜんぜん関心がなくってね、刻み付けたいのはそこに映らないものばかりだ。

だから書きたいのかも知れないね。
今この時がどんなに愛しいか、美しいか、かけがえがないか。表現したいのはそればかりだ。

もしもわたしが楽器を弾けたなら、楽曲を創って歌ってリズムと溶け合って、体いっぱいで表せたかも知れない。絵が描けたならキャンバスいっぱいに表そうとしただろう。

だけどね、もっともっと！
そう、わたしは「生きること」のまるごとぜんぶで表現したい。
その中身はずっとずっと変わらない。子供の頃からそうだったよね、と思う。

ひと言でいうなら「愛」とか「感謝」とか「生きる歓び」とかなのかも知れないけど、そんなのじゃ全然足りないし、あまりに無粋だと思う。

大人になっていくことは、その表現方法が磨かれて、多彩になることなのだろう。
そして素敵なことに、「大好きな人たち」は無限に増え続けていく。フィールドが拡がっていく。

わたしは「表現したい」という、この生まれつきの願いにフォーカスすると、いちばんしあわせで、安心で、死ぬまでこの道を全うしよう、悔いなし！という気持ちになる。
自分真ん中にしっかりと立っている感じ。

どんな不安も怖れも思考もこれには敵わない。それらよりも先にあったものが「生まれつき」なのだから。スケールも年季も、性質からしてちがうのだ。混ざることはない。純粋なままだ。

わたしたちには一人ひとりオリジナルの「生まれつき」の願い、テーマがあるのだと思うの。
それを表現して生きる時、人はもれなく優しく、限りなく美しい。その姿はきっと、泣いちゃうくらいに「愛」でしかありえない。

ユリ：yurixlovemax@gmail.com