内なる剣 <281/365>
薄曇りの東京。
安定しないお天気が続くと、春がくるんだなぁーと思うと息子がいう。たしかに。
人も大きな変化の前にはグーーンと墜ちたり、ぐらんぐらんになったりするもんね。
諸行無常。意識しようとしまいとすべては変わり続けている。それは自然の摂理、そして宇宙のすべてがそうなのだから。
ただ、起こることが、わたしを通して起こればよい。わたしはいつも「今ここ」でゆったりとそれを眺めながら、やるべきことを、真心を尽くして、コツコツと直向きやろう。
いつもそこに戻る。
仕事を辞めてから「マジでこれでよかったんか?」という燻りがあって、どことなくぐらんぐらんしているのだけど。よかったのか、とか、答えは要らん。ぐらんぐらんしたままでいい。ひたすらに「今ここ」で生きてやる。生きること、しあわせであることに、真剣であるのみだ。
わたしたちの本質には「炎」のような激しさ、厳しさ、猛々しさが含まれる。
それは、不要な過去、思考、本質以外のものを美しく断ちきる。三種の神器でいうところの「剣」なのかも知れない。
うちなる神剣を、わたしはもっと、自分自身に向けよう。すべてをかけて、命をかけて、わたしはわたしを愛し、敬い、育み、共に生きると誓ったのだから。