LoveRocks

愛がロックする日々。感じたこと、思ったことを綴る。

核心から開く、花のように <249/365>

人が大きく変わっていくプロセスのはじまりは、鏡に映る自分の姿を真っ向からみてしまうような体験、理想とのギャップに打ちのめされるような衝撃であると思う。

無意識と呼ばれる領域。
それはわたしたちの意識の70~80%を占めることが一般的といわれている。「氷山の一角」という言葉があるように、水面から見えるのはごくわずかで、水面下、見えない部分の方が遥かに大きく、奥深い。覗き込んだら、吸い込まれてしまいそうなほど。怖い。どこまでも沈み込み、二度とは戻ってこられない気がする。怖い、怖い。自分自身のほんとうの姿をみることは、怖いことだ。

富士山の麓にある、忍野八海という泉をご存知だろうか。
その水は、この世のものとは思えないレベルで澄み切って、神々しく、地球の中心まで繋がっているように深い。美しいほどに、怖い。沸き上がる恐怖と同じ速度で、魅せられ、引き込まれていく。ナーバスbutグラマラス。悩ましいほどにマーベラス。(…謎)
自分自身と向き合うことは、あの泉を、おそるおそる、へっぴり腰で覗き込むことと似ていると思う。

そして、世にもおそろしきこと。
ある瞬間、あるタイミングで、その背中をドーンと押されるときがくる。
否応なしに自分の内奥に向かって沈む。光りも夢も希望も、何もかも見えないところまで、ひたすらに沈みゆく。すべてを失くして。手にしたと思った何もかもが意味を失ってしまう。最奥にたどり着くまで。そこから、ほんとうに生まれるために。

背中を押すのは、自分の魂だ。魂とは、神様のミニチュア。この世界の愛という愛が集まったような、ほんとうの自分なのだと思う。

あなたがあなたの、真の姿と出会うとき、そのタイミングを決めるのは、自分自身なのだと思う。あの鐘を鳴らすのは、あなた。そして、ゴーサインを出すのは、あなたの魂なのだから、ゆだねてしまえばいい。

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厳しい極寒を越えて、花は開く。開くときに開く。開かないときもいつも完全。この宇宙でたったひとつの、かけがえのないあなたという存在よ。
あなたがいないと、ここに世界なし。宇宙もなし。