LoveRocks

愛がロックする日々。感じたこと、思ったことを綴る。

夏の終わりに...母の後ろ姿を追う <81/365>

自宅待機中ではあるけれど義母を見舞ったりしつつ、暑さが少し弱まった東京の夏の去りゆく後ろ姿を感じる。
そして、ふわふわと子どもみたいな足どりで商店街を歩いていく義母の、小さな後ろ姿を追いかけながら歩いた。お祭りの夜みた
いな、夢のようなひととき。

わたしが日々を積み重ねる中で感じる変化などとは比べ物にならない、まるで子どもが成長するみたいな速度で義母はどんどん先
へ進んでいく。追いつけない。
在るがまま、果敢に生をまっとうしようとするその姿勢よ...その後ろ姿を、わたしはしっかりと目を開いて見つづけてゆきたい
と思った。

たまらなく切なくて、かけがえがないこの夏を、鮮明に感じたい。刻みつけたい。忘れたくない。繋いだその手を、心を、永遠に
離したくないと願う。

「母」という、とてつもない存在よ。
誰しもがその命を賭けたたった1人の愛により生み出され、育まれ、満ちても満ちなくてもそこに「究極の愛」を映しみる。

命ある限り、母は母である。
その存在を失うとき、わたしはこの形ある世界の中で、命を賭けて自らを愛してくれる、救ってくれる唯一の存在を失うのだろう。