青空 ＜３４／３６５＞
東京は夕方になって、穏やかな青空があらわれた。
久しぶりだな...美しいな。どんなに荒れても揺らいでも、その奥にあるのは燦々と照らしてやまない太陽と、どこまでも純粋な青空なのだ。それがあらゆるすべてのベースなのだと想い出す。
今日は、生きることのうれしさを静かに感じている。
今、生きていること、そして、いつ終わりがくるこの「命」と「存在」そのものが、たまらなく美しくてパーフェクトだなーと思う。
パーフェクトといえば、
わたしはこれまで、今の自分を「不完全」だと思うために、たくさんの理由を探していた気がする。
こんなことができない、あんなこともできない、あの目標が達成できていない、コンディションが悪い、体調がいまいちだ、などなど。
そして、今の自分が「完全」だと思うことに抵抗する。
そんなことを思うと、成長しなくなってしまう、何も努力しなくなる、不満に思っていることが永久的に続いてしまう、自分を甘やかし、野放しになり、とんでもなく堕落するような気がする...といった感じかな。
そんな自分の中にある「思い込み」たちを眺めながら、「うんうん、どっちもいいね！すごーーくいい！」と賛美する。
ここがわたしの「青空」だ。
あまねく照らす太陽を「どまんなか」に感じられる「ここ」。自分はすべてと繋がっている「個体」のひとつだよなーと感じる、「ここ」なんだ。
そんなことを思いながら、バルコニーで穏やかな夕暮れを堪能している。
もうすぐ日が沈んでしまうよ。また夜から雨の予報だね。
つかの間だからこそ、沁みるんだよなーー。沁みて沁みて...この青空にすべて溶けてしまえばいい。
叫び出したいほどのこの愛が、すみずみまで響きますように。子供みたいに祈ってみる。すべてに繋がるこの青空のまんなかで。
