Let It Be～流れるままに ＜353／365＞

※この日記は1年365日間、連続更新に挑戦中です。＜継続＞を誓って、今日で353日目。

我が家にピアノがやってきて2日目。そして、すっかり夢中のわたし。

人生とは本当に何がどうなるかわからないものだ。50年近い筋金入りの三日坊主だったわたしが、日々欠かさず日記を書いても間もなく１年になる。その達成を待たずして、三日坊主界の住人にとって、テッパンの無理ゲーである「楽器を弾ける人」への道を歩みだしたというのだから…まったく世界はアンビリバボーである。(死語連発、すまぬ…)

日記を読んで下さっている方たちには、すでにお分かりだと思うけれど、わたしが今挑戦しているすべては、多くの人たちにとってはきっと当たり前のことなのだろう。
継続も、努力も、やりたいことに怖じけることなく真っ向からトライすることも、休まずに仕事に行くことも、責任を取って、社会の中で堂々と胸をはって生きていくことも、そして、そんな地道な日々の歓びを…わたしは50年生きてきて、今初めて噛みしめている。

実はね、わたしが初めてピアノを弾いたのはたぶん小学生になったばかりの頃なのだよ。5年間くらいずっとピアノを習っていて、まさかのソルフェージュも終了できず…譜面も読めないし、今となっては弾ける曲は一曲もないの。
家で練習することができなかったわたしは、毎週先生に怒られにレッスンに行っているようなものだったから、ピアノを弾くことを楽しいと思ったことは一度もなく、自分は群を抜いてダメだと思い込んでいたのだ。

だけどね、そんな後ろ暗ーーい過去たちが今のわたしの背中を最強に押している。
本当はあの頃からピアノが好きだったのかな…憶えていないけれど、わたしは本当はちゃんとがんばりかったのだ。

「ぜったい無理！」という、その封印を解くのはわたし自身しかいないし、それこそが生きることだと思う。
「過去は振り返ってもしょうがない」というけれど、そこには無数の宝物が眠っている。未消化な自分自身を救い上げて、昇華しないと見えてこないもの。それは、わたしがずっとずっと何よりもほしくて、探し求めて止まなかったものだったよ。こんな近くにあったんだね。

今日は『Let It Be』のコードを憶えて、ひたすら繰り返し弾いていたよ。震えるほど楽しかったわ。
Let It Be…流れるままに。
ゆっくりと丁寧に生きていこう。あの曲のようにやさしく、美しく。

ユリ：yurixlovemax@gmail.com