LoveRocks

愛がロックする日々。感じたこと、思ったことを綴る。

それ、どっちももらうよ! <289/365>

春分の日
土曜の祝日には振替休日がないのね。お花見にはちょっと早いかな。薄曇りの日。

わたしはカレンダー通りに生活したことが、ほぼほぼないのだった。東京生まれ、飲食店育ちゆえ。大多数と同じように生きることに、いつも微妙に違和感があったのは、そんな影響もあるのかも知れない。

自分が生まれ育った環境を通して、多くの人は世の中を知り、それを基盤として、生きていくのだろう。
わたしといえば、まったくその通り。母は元プロテスタント、亡き父は40代で出家するという、ユニークな家庭環境を、世の中の「標準」だと信じて育ってきた。

こうやって書くと、なんか面白いドラマが生まれそうな環境だね!だけど、その実はなんのことはない。一切の「邪」がなかっただけのことだ。そして、どこまでも利他的で、決して「損得」で動くことがない。清らかで、浮世離れした環境を、わたしは世界のぜんぶだと思っていた。

なーんか、素晴らしい環境っぽいよね。
そう、まったくもって素晴らしいのだけど、片っ方だけをよしとして、もう片っ方を無きものとする。見て見ないふりをする。避けて通るということは、超絶不健全なのだよ。「この世界には悪しかない!人を疑え!金が全てだ!奪い取れ!」みたいな環境も過酷だと思うけれど、「悪なんてあるはずがない。あってはいけない」という考えも、不自然だし嘘がある。

だって、わたしの中には、こんなにも燦々と輝く「悪」があるぞ!嘘だってつくし、弟よりたくさんのチョコレートがほしいし、可愛いシャーペンを友達を自慢して、羨ましく思われたいと願う。こいつらはどうしたらいい?抹殺するなら、わたし自身を殺すしかないけど、どうする?死んだほうがいいっすか?
そんな葛藤から、わたしを救いだしてくれたのは、学校でも、宗教でもなく、ロックンロールだったのだ❤️

陰陽、二極、わたしの中にはどちらもあるよ。そのどちらも引き受けるよ。知りたいし、丸ごと受け入れたい。あまねく愛したい…いつしか、それがわたしの本望だと思うようになってゆく。

人は生まれる環境を選べない、という考え方が一般的だけど、実は選んで生まれてきているという考え方もあるよね。
そこは、まー、どっちでもよいな。どっちにしても、人は「自分のテーマ」にそって、それぞれ、必要なことを経験していくのだと思うから。

『いいも悪いも、どっちももらうよ』
そこにわたしのテーマがある。


ユリ:yurixlovemax@gmail.com


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