内なる断捨離 ＜224／365＞

新しいことを学ぶとき、大切な準備は「コップの水を空にする」ことだと教わったことがある。
今まで学んだこと、経験とか知識とかぜんぶぜんぶ、一旦すべて捨ててしまうこと。空っぽでクリアな、どんなことでも真っ直ぐに見える、聴こえる、許容できる状態に自分を整えることだ。これって実は、毎日毎日やった方がいいのだと思った。

がんばって生きればこそ、過去の残像が知らず知らずに積み重なる。毎日毎日、掃除をして埃を払うように、毎日毎日、自分を澄みきった状態に磨かなくてはくすんでしまう。
自分と向き合うこと、内省に終わりはない。それは果てしなく続くプロセスだと思う。たぶんゴールはない。だけど、いつも「今ここ」がゴールだともいえる。なんかそういう感じなのだよな。今日はそんなことを思っている。

今、自分が手にしていると思っているもの。知っていると思っていること。身に付けたと思っているもの。気づいたそばから捨ててしまおう。
長く続けている習慣は、徹底的に見直していこう。不要なことは終わらせよう。
いつも手ぶらで、丸腰でいたい。
今この瞬間に、心の奥のどまんなかから湧き上がる、その感覚がすべてだ。

これはわたしにとってはじめての、そして終わらない「断捨離」の始まりなのであーる。あのね、ほんとうに空っぽになったコップには、大切なものだけが残るんだって！