LoveRocks

愛がロックする日々。感じたこと、思ったことを綴る。

番外:「未熟者ちゃん」こと、わたしについて

自分を「未熟者だなーーーー」と思う瞬間が好きだ。
ほんとうに心から好きなので、何度も反芻して味わったりする。
うんうん、どこからどうみても、未熟者だし、半端者だし、おまけに、天下一のナマケモノでもある。
わたしは、自分を構成しているこの三大要素について、そのままでいいと思っている。
未熟者のまま、自分が未熟者であることを何度でも忘れ、思う存分に高みを目指すがよい、と思う。
それでも道中、未熟者じゃないふりはしてくれるな、隠そうとするなよ、と願う。
この宇宙でたった1人の、愛すべき未熟者ちゃんよ。未熟者として、堂々と挑み、転び、歩んでいけよ。

この記事は番外として、未熟者ちゃんこと、わたしのこれまでの人生のことを、ざっと書いておこうと思った。


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わたしは小さい頃から、元キリスト教の母と、飲食店経営の傍ら、実態はまぎれもない求道家であった亡き父から、精神世界、宗教概要、宇宙心理などの英才教育を受けて育った。
世の中の仕組みより先に、多次元宇宙の構造とか、波長の法則を知ることになる。
なんか、こう書くとすごいものがあるな!家族が寝静まったリビングで、父と二人でコタツにあたりながら、ブッダやキリスト、それぞれの素晴らしさについて語り合いながら、サッポロ一番塩ラーメンを食べたことは、とても幸せな想い出である。

○幼少期:世の中のことがさっぱりわからない。トランプとかゲームとか運動会とか、勝ち負けを競うことの意味がわからない。時間割をそろえるというシステムがわからない。まわりの人たちが、なんで笑っているのか、泣いているのか、怒っているのかまったく理解できないという、エラーだらけの奇人変人小学生だった。

○10代:音楽に命を救われる。特にロックとの衝撃的な出会いによって「人とちがっているのは素晴らしきことなのか!」と思うようになる。相変わらず、まわりの人たちの感情が理解できなかったが「なんとなくこういうルールかも」と、お水のおねえさんになれるくらいの処世術を身につけた。男性は不思議ちゃんにやさしい。おかげでバイト先の飲み屋に居場所的なもの(錯覚)を見出し、高校中退、家出少女となる。

○20代:奇人変人星人として「自分とは何者なのか?」などとと考えながら、ニューエイジ系の本を読み漁ったりする。反面は、酒と煙草と音楽と息子をこよなく愛するシングルマザーという、対極の二面体として成長していく。20代前半で一度目の結婚と離婚を体験する。息子が生まれたのは21歳の時。25歳でここまでの人生に最も影響を与える「柱」であった父が亡くなる。

○30代:元夫とともに過ごしたアドベンチャー期。飲食店経営や、日本のあらゆる場所を旅する日々の面白さで、わたしの中の奇人変人聖人はいまだかつてないほど下火になる。人に嫌われるという体験もした。それまでは嫌われていることにすら気づくことができなかったのだ。生きていることは苦しいと思った。初めてふつうに「人」として生きることができるようになった。カウンセリング、ヒーリングを学ぶ。

○40代前半:バリバリのスピリチュアル団体にどっぷり嵌る。ふつうに「人」として生きることの「すべて」を5年くらい放棄して過ごした。超スピリチュアルなカウンセリングやパワースポットのツアーなどで全国を飛び回り、2度目の離婚をする。猛烈な俗世恋しさ(マジ)によりスピ系を脱退。いわゆる「スピリチュル」と世間でいわれているものと、子供の頃からある「自分は何ものなのか」気持ちというのは対極にあると思い知る。わたしが生きている間に、知りたい、学びたいと思っていることだけを探求していこうと心に決めた。独自の学びを続けていく「現在」に至っている。

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過去を振り返ることは不思議なもので、今どういうテーマで振り返っているかによって見え方は無限に変化する。
自分が生きてきた歴史というのは、でっかい宝島だと思う。
ふと蘇ってきた「過去」が、今のわたしにとてつもなく大切な気づきをくれたりする。特に、目を背けたいようなにがーーい過去、永久封印したい黒歴史こそが、宝物で、鍵なんだと思う。