LoveRocks

愛がロックする日々。感じたこと、思ったことを綴る。

大切なものは、この胸の「どまんなか」にある

自宅待機5日目。

海外ドラマ「This Is Us」にまんまとはまっている。
家族のストーリーが、過去、現在、時には未来を含んで、オムニバス的に構成されているのだけど、誰が主役ということもなく、すべての登場人物がもれなくチャーミングで可愛く、奥深く描かれていて、観ている人はあらゆるキャラクターに自分を重ねるんだろうなーと思う。
ボヘミアン・ラプソディ」を観た時も感じたけど、わたしはぐーーっと感情移入していくドラマよりも、距離をおいて「1人の人がひたすら生きている様」を、ニュートラルな目線で眺めるようなドラマが好きみたいだ。苦しんだり、葛藤したり、歓んだり、調子に乗って大失敗したり、乗り越えたり、成長したりする。人が生きることの力強さそのものを、愛おしく眺めるのが好きだ。ドラマティックな結末はいらない。リアルであればあるほど、誰の人生もほんとうはドラマティックなのだと思う。

昔のわたしは、まさに、そういう系のドラマが苦手だったなーと想い返す。
人が失敗したり、苦しんだり、間違えたり、死んだり、哀しんだり、争ったり、誤解したりみたいな体験をするのを、黙ってみていられなかった。どうにか正しくあってほしいし、間違えをおかさないでほしい。うっかり調子に乗ったりしないでほしいし、誰も死なないでほしい。死んでも残された人が哀しみに暮れないでほしい。とても受け止めきれない。わたしは、人が苦しむことは「あってはいけないもの」だと思い込んでいて、どうにかしなくてはいけない「問題」のように扱っていたのだった。

多くのものをみないようにしていたと思う。みてしまったとしても、一体どれ程の感情を押さえ込んでいたんだろう。
「苦しみがある人生はダメだ。人は幸せに生きなくてはいけない」という思い込み。一見いいことみたいだけど、それを信じて生きていた時は、言葉に尽くせないほど大変だった。よく生き抜いたと思う。

今のわたしは「人生は苦しみがベースだ」と思っている。
戦ったり、傷つけ合ったり、絶望したりね。めちゃくちゃドラマティックを体験するために、人はわざわざ生まれてきたんだと思う。
あらゆる自分を知り、向き合い、受け入れて、自分として進化していく力と、無限の可能性をわたしは信じることができるようになった。なぜなら、わたしたちの中にある「本当の部分」は、壮絶なドラマをきちんと体験するには充分すぎるほど、強く大きい。そして、さらに大きく、広がろうとしているように思える。

わたしがそんなふうに思うようになったのは、この1年くらいのことだ。
大きなきっかけがあった訳ではないけど、ずっとずっと手を伸ばし続けていたものが、すでに、この胸のどまんなかに「在った」ことに気づいたのは「一瞬」の出来事だったのを憶えている。その「一瞬」を迎える直前まで超絶苦しかったことも想い出す。まるで魔法みたいだったこの体験を、実はずっと書きたいと思っているんだけど、なぜか書けないんだ・・・どうしてだ?!あと一歩、勇気と本気が必要なんだと気づいてしまったぞ!突き進め、わたしよ!この軟弱さと、臆病さを抱きながら、前に進んでいこう。

懸命に生きてきた過去と、無限大の未来が、すべて「今」ここに繋がるように!