LoveRocks

愛がロックする日々。感じたこと、思ったことを綴る。

自分の「体」を信じる

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人間の体はものすごい。日々そんな感動を味わいながら、ピアノの練習をしている。

わたしがやっているのはクラシックではなく、コード弾きからはじめて、いつかは素敵な伴奏を即興でできるようなところを目指している。今の課題は、専ら「コードを憶えること」。なのだけどね、まぁこれが難しい難しい。シンプルな鍵盤を10本の指で弾くだけなのに、無数にバリエーションがあるのだもの。考えた人たちすごいな。分数コードとか、邪道だと批判されたりはしなかったのだろうか。

何はともあれ、わたしは天才的なダメっぷりを毎日存分に発揮している。笑。
いつも決まって間違えるところを重点的に練習して、ようやくクリアできてくると、今度は別のところを間違え始めるという不思議…ああ。それでもすごいのだ。ひたすらに繰り返せば体が憶えるのだ。どんなに指の可動域と脳のキャパシティを越えているように思えるコードも、だんだん押さえられるようになるのだよ。わたしはこの可能性を信じている。自分の体が持つとんでもない能力に、もっともっと驚愕したい。
ナマケモノを貫いていたら、絶対に体験できなかったこと。わたしの体のポテンシャルを生かし切ってみたい。ピアノを始めてほんとうによかったなぁと思う。

樹木希林さんは、晩年、自らの体を「借り物」と云っていた。わたしはその言葉が大好きだったのだけど、今、ふつうの事実のように実感する。
コードを奏でるのは、わたしの意志とわたしが今借りている「人体」のコラボレーションである。どうやってコードを憶えているかなんてわからない。体さんのお手柄だ。まるで、体という乗り物を借りて、この世界というアトラクションを体験しているような感覚…人間をやることはそれだけですごい。奇跡のように。わたしたちはただ生きてるだけでものすごいのだと思う。

コロナとかワクチンとか、色々ある昨今だけど、わたしたちはもっと自分の体を信じてよいのでは。弱いものみたいに扱わなくてもよいのでは。ますますそんなことを思うのだった。
体が持つポテンシャルをわたしは信じている。それは花火のように爆発的に生きて死んでいくもの。

ユリ:yurixlovemax@gmail.com